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2016年08月01日

そうやって笑っと良


「今更、何です?逃げるつもりですか?」
「に、逃げるなんて…逃げないわよ。貴方が初めてじゃないし。」
この女は照れ隠しなのは頬の赤らみで分かると言うのにそう言う。
耳までやっぱり赤くして、…こうされると可愛らしいと思ってしまう。

やっぱり他の誰にもこんな顔は見せられん。
俺だけのものだ。
俺だけ見て良い、俺だけ触って良い、俺だけ好Dermes 脫毛價錢きにして良い、俺だけのモノ。
きっとそう言うとこの女は間違いなく怒るんだろう。
『私はモノじゃない』とかなんとか言って…

「あぁ、疲れた…喉もからからだ。」
「え?そうなの?じゃぁ、お茶入れるわね。」
そう言ってこの部屋に添え付けられて炊事場に向かって行った。

「少し待てる?今から御湯沸かすから。」
そう言って火を起こす音がする。

こちらに来て覚えたのだろう。天界ではボタンと言うものを押すと勝手に火が付く便利な物があると言っていたが…きっと此方で覚えたのだ。

その簡易の炊事場に行くとしゃがんで火を起こしているこの女を後ろから見る。

初めて会った時は恐ろしく踵の高い履物を履いて、素材が分からない生地の着物を着て。
今の花の様な香りでは無くてもっとどキツイ匂いで、髪の色ももっと赤みが強くて…
俺はこの女の日常と言うモノすべてから攫って来たんだ、この高麗に…

ふうふう息を吹きかけやっと火が付いたみたいでパチパチと薪が爆ぜる音がする

「あぁ、やっと点いた。ちょっと待っててね。こんなdermes 脫毛に早く来るなんて思って無かったから…」
そう言って立ち上がり振り向いて驚いた。
俺がまさか真後ろにいると思って無かったんだろう。
「驚きましたか?早くて」
「驚いたわ。きっと典医寺の夜の警護の人達が来てからこっそり来ると思ってたから。」
炊事場は真っ暗で部屋の方が明るいから今、貴方の顔がどんな顔しているのか私からは全く分からない。

「テマンが、俺の手伝いをしたいと言うので手伝って貰いました。」
「人払いしただけじゃないの。貴方ってたまに酷い人よね?」
私は自分の部屋の方へ行こうとしたの。
でも、部屋と炊事場の間にこの人がいて部屋の方に行けない。

「ねぇ、ちょっとどいて?部屋の方に一度行きたいの。」
「俺はあの後本当に大変だったんだ、医仙。王様にも会って、話して、からかわれて。分かりますか?」
やっぱりこの人の顔は暗くなってて見えずらいけど、近い分だけ一寸だけ覗ける。
覗いて吃驚した。
この人、何だか幸せそうに笑ってるの。
胸がキュンと締めつけられる、そんな笑顔。

「チェヨン…何でそんな風に笑うの?」
「笑う?俺が?」
そう言うのでもう一度見るともうさっきの笑みはなくて何時もの仏頂面で…
見間違い?
ううん、絶対違う。
この人、笑ってた。
可愛い笑顔、キュンとする位。

「見間違いです。」
「嘘。貴方、笑ってたわ。すっごく可愛い笑顔。いつもいのに。」
そう言うとやっと部屋に入れてくれる。
私はもう直ぐ沸くお湯で御茶を入れる準備をする

「お湯が沸くまで待っててね。それまで、その大dermes 脫毛変だったお話聞かせて?」
そして私達は部屋にある椅子に座って少しだけ今日の話をする…  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 16:38Comments(0)

2016年07月04日

に楽譜なんかいらん



というタイトルを付けた。うん、新聞みたいな感じである。私が好きな「ライブ」に近い。この感触はいい感じである。大体、自分の過去記事、私はまったく読まないし、興味がない。でも、すべて、印刷して段ボールの中にあるところが、鋭いのだ。やはり、人生の一部を切り取って書いている公開大學 課程のだから、一応、現物として残しておきたい。いずれ、息子と娘がフランス語に翻訳するっと健気にも言ってくれているしね。
 ずぅと、私は「ブログ批評」をしようかな、と思っている。っても、私のお気に入りブロガーさんたちの。でも、なんか、私はいいのかも知れないけれど、先方から「止めて頂戴長大な余計なお世話っ」となる可能性が大なのでやらないでいる。ちゅうか、批評じゃなくてオマァージュだから、むしろ、さり気ない方が恰好いいのである。
 ところで、記事内容が重複してはいかんと考えていた。でも、おしゃべりは重複している。じゃ、いいのだ、ライブだから、となった。

 私がピアノを再開した理由をもう一度箇条書きにしてみる。

 女にもてたい ちやほやされたい 格好付けたい あがり症=自意識過剰を克服したい 篭り症を治したい 大体私は家からほとんど出ない庭仕事とスーパーの買い出し以外は行きたくないしコンサートも億劫なのである人と会うのがめどうだカミサン以外にはあんま会いたくないのである後は避孕 藥 副作用息子と娘結局ほっておくとピアノ料理庭弄り小説書きカミサン息子娘以上という異常な生活になるから少なくともコンサートぐらいはしないと昔患った自閉症城に幽閉となるというお話ね。

 やはり、マルセルデュシャンの「自分にとって自分ほど興味のないものはない」。こういう先達がいたから一応、おっ、十二分に楽しく生きとるわいっ! 若人よっ、篭っちゃ駄目だぜっ
てっ! 中年も高年も一緒なんだから。
 楽譜がないと音楽が出来ないという方がいらっしゃる。とりわけ、私の印象では日本に多い。楽譜、譜面ともいうけれど。ここで、屁理屈苦言。あのね、お話しする時に台本いる? ほ
らぁー。台本読んでカフェでしゃべくる奴はお笑い芸人にはいるかも知れないけれど、芸能人というのか芸能雑誌の方がいう「一般人」にはいないのだ。たとえば、社会に出て、「マニュアル君」、これは馬鹿と言われる。特にクレーム処理とか。結局ね、楽譜、人生ではなんの役にも立たない。逆に縛り。マゾヒストの語源ザッヘルマゾッホである。では、楽譜を暗譜すればいいのか? 同じことだし、なんだか頭の良さの競争にしかならない。

 あのね、音楽ちゅう字は「音を楽しむ」って書くわけ。楽譜だって同じ。学譜ではない。大体、音楽を仰々しいものにしてはいかんのである。鼻歌で十分。口笛。太鼓避孕 藥どんどん。こういうもの。西洋音「学」の教育的弊害と申し上げる。音楽にランキングなんかないから、いいのだ、どうであっても。下手で構わないの。
  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 12:31Comments(0)

2016年06月29日

るは事ではあるが



「裕イサオ様 初めまして。丸丸と申すものです。この度、貴ピアノを拝聴致しました。率直に、なんて酷いの、と思いました。あなたもプロを名乗るのであれば、尚一層のご努力、および、ピアノは私だ、などど言う暴言は撤回なさって頂きたく。自己陶酔の域を出ていないと私は判断致します。このレベルで入場料をお取りになる。こういう方々が、音楽のレベル、総合的なレベルを低下させていると申し旅行社上げたいのです。どうかお許し下さい。音楽の未来を考えるわたくしと致しましては、一筆したためたく思いました」

プロコフィエフ音楽院校長 シスタコビッチヨハンシュトラウス

と、どうせ私にメッセージ書くのであれば、こういうレベルで頂戴な。私の自己批判の方が、あなたのものより、ずっと、高尚だし、本当なんじゃねぇーのか? 私は、絶対に他人の誹謗中傷なんぞはしない。そんな立派な人間じゃないからである。まず、そういうことを止めるだけでも、人間力はパワーアップするし、ずっと、豊かになるよ。とりわけ、一生懸命な人間を批判する。最低と申し上げるし、二百年早いよ、な。
以前にも書いたのだけれど、フランス人の車の運転のマナーの酷さは、世界トップクラスである。

まず、フランスは右からの追い越しは禁止。これを守っている人は皆無に近い。車線のない通りが多い上に右から左から追い越してくる。人、自転車、オートバイ、バスとこの跟團去日本法地帯で激戦を重ねる。とりわけ、オートバイの無謀振りは素晴らしいの一言である。これにさらに歩行者の赤信号無視が加わるから、一瞬、信号が赤なのか青なのか状況判断ができなくなる。

まあ、このジャングル状態は直りはしない。しかし、この状態でさらに方向指示器を出さない人が物凄く多い。私の感覚では七割ぐらいの人が出さない。ジョーク好きの息子に言わせれば、「パパ、どうせ使わないのならオプションにすればいいのにね」だって。

方向指示器を出さないまま、右から左折、その逆もしかり。危ないことこの上ない。

フランス人の皆様方へ。個人主義? うん、それは分かっている。しかし、方向指示器は他人へ対する合図。道はあなたのものではないから、自分の行く方向は他人へ示して下さい。貸切で走っている。自分一人で走っている。なんとかしてくれって! この自分だけ運転してい、危険なのだ、すこぶる。

いきなり、まったく違うことを書く。昨日、「競争者」というショートショートを書いた。「競争車」に掛けたつもり。この金持ち同士の張り合いというのがどうなっているのか分からない。年収三千万の金持ちの横に三億が来て、その隣に三十億が来る。もし、お金で人格プライドを支えているという北海道旅行團設定をすると、こういう状況はどうなるのだ? フランスのお笑いに、浜辺で寝そべるホームレスに、隣で寝そべる億万長者が説教をするというのがある。「君も、大金持ちになれば、こうして僕のように一日寝そべっていられるんだ」。

結局、世界はメビウスの輪。

さっ、ピアノの練習しよぉっと。
  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 18:08Comments(0)

2016年03月08日

在茫茫人海看過往


喜歡遠行,喜歡春天,喜歡雲彩的自由浪漫,藏著無盡的想像,牽動那顆躁動的心靈。從小到大,自認為夢想總在遠方,因此,清晨而出,不告訴春風,不告訴秋月,獨自行走。輕輕而去,不再想念那些枯燥的曲子,忘記那些流言蜚語。靜靜地傾聽大自然的聲音,有鳥鳴,有風聲,有溪水輕輕唱。坐在溪水邊,什麼也不想,什麼也不考慮。輕輕撫摸水流過的感覺,涼涼爽爽,讓人舒心。


日夜努力,用盡全部精神,翻遍手邊詩書,只為那曾經的夢想。但卻更加迷茫,因為越來越不懂自己,不懂世界,不懂生活的美。偶爾家人的一個電話,幾句閒聊,淺淺的家常,點點問候,竟是如此舒心。刹那間,峰迴路轉,不再迷茫。認清世界,找回自我,有了遙遠的夢想。從頭而起,查缺補漏,在滄海中尋知識,。

人的一生有太多的不可想像,一片雲彩,一個擦肩,一段情緣,無論選擇那條路徑行走,都會有想不到的收穫。何愁前路無知己,天下無人不識君。流年歲月,追夢不遠;青春短暫,為夢遠航。那請讓我不問旅程,不問你我,不談過往,只需仰望星空,踏實而過,靜靜而醉。鳥欲高飛,思念的是曾經的土地。兒行千裏,牽掛的是心愛的母親。 有一種情感,千年不變;有一種離愁,罄竹難書。鄉愁,牽動著那顆漂泊的心;鄉愁,踏遍天涯最後的歸屬。

時光就如一把鋒利而絕情的剪刀,不知不覺間,剪斷了青春的年華,詩意的歲月。其次,也可以剪短那些結癡而不願提起的記憶,從而釋放出禁錮已久的思想。而此時,那些被歲月風乾的往事開始變得潮濕和清晰,春天來到,在絢爛的陽光下,踏上離別多年的故土,再流一滴鄉思的淚,至此感覺到了故鄉賜予的溫度。

人生苦短,短短數載。有時候,笑一笑,一天就過去了;有時候,忙一忙,一輩子就不再歸來。那些走過的山,躺過的河流,在月光下,漫步的足跡,終有一天,將會消散得無影無蹤。而只有那份對故鄉的深深的牽掛,經過時間的打磨,在歲月的長河中,一生不忘,一世眷戀。

長亭外,古道邊,芳草碧連天。荷塘月色,溫柔地落在嬌滴滴的湖面上,消失一冬螢火蟲,翩翩而舞,時隱時現,唯美而夢幻,而村民剛從地裏歸來,除去身上的塵土,簡單吃飯,簡單交談,簡單回憶,簡單睡去,而月光,獨守夜空,為離家的孩子照亮回歸的路,一夜未眠,直至病倒,一個季節也沒看到。  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 12:03Comments(0)

2016年03月04日

有時,放棄是另一種堅持


假如你沒有驚天動地的大事情可以做,那麼就做一個小人物,給一個可愛的小孩作父母,給一對老人做孝順的子女,給你的另一半一個簡單而幸福的人生。
  
  有時候突然就心情很低落,不想說話也不想動。
  
  別人問起,也不知道該怎樣回答。
  
  也許是因為突然看見的一句話,也許是看見某個鑽石能量水物體聯想到了什麼,也許是從朋友那聽來的一件小事,也許什麼都不是,很多事情不需要理由,也沒有理由。
  
  這樣的情緒有人可以理解嗎??有一些人活在記憶裏,刻骨銘心;有一些人活在身邊,卻很遙遠。
  
  當一個人靜坐,默默的感受心裏那份惆悵的時候,想念就像清風如影隨行。
  
  想一個人會多麼寂寞,念一個人會多麼心痛,想念一個人的夜會多麼寒冷。
  
  揮不去的,是嫋嫋纏繞的眷戀;斬不斷的,是縷縷交織的思念;轉不出的,是汩汩而逝的流年。
  
  我和你,一步之遙,我既無法上前一步,陪伴你左右;也無法退後一步,重新找回朋友的支點,只能靜靜地看著你,默默地祝福你。
  
  我不去想是否能夠找到更好的,既然選擇了離開,便只顧鑽石能量水尋覓前途絢麗的彩虹;我不去想,身後會不會襲來寒風冷雨,
  
  既然目標是黎明的地平線,留給你的只能是漸行漸遠的背影。
  
  很多時候,跟自己過不去的,是我們自己。
  
  旅途中,背著一個沉重的包袱的人很難有心情觀看沿途的風景,更會落後於別人的步伐。
  
  包袱沉重必將心情沉重,雙重重壓下怎能去感受到一路上的鳥語花香?又怎能讓自己自由自在?
  
  高興就又跑又跳,悲傷就又哭又喊,那是上野動物園猴子幹的事。
  
  笑在臉上,哭在心裏,說出心裏相反的言語,做出心裏相反的臉色,這就是人,看不透。
  
  我發現一個人在放棄給別人留好印象的負擔之後,原來心裏會如此踏實。
  
  一個人不必再討人歡喜,就可以像我此刻這樣,停止受累。
  
  再深的傷口總會癒合,無論它會留下多麼醜陋的疤;再疼的傷痛終會過去,無論它曾經多麼痛徹心扉;再大的劫難也一定可以度過,只要我們有勇氣堅持走下去。
  
  感情是一份沒有答案的問卷,苦苦的追尋並不能讓生活變得更圓滿。
  
  也許留下一點遺憾,懷著一份留戀,帶著一絲傷感,會讓這份答卷更雋永,也更久遠。
  
  一件事,就算再美好,一旦沒有結果,就不要再鑽石能量水糾纏,久了你會倦,會累;一個人,就算再留念,如果你抓不住,就要適時放手,久了你會神傷,會心碎。
 
  
  任何事,任何人,都會成為過去,不要跟它過不去,無論多難,我們都要學會抽身而退。
  
  所有的悲傷,總會留下一絲歡樂的線索,所有的遺憾,總會留下一處完美的角落,我在冰峰的深海,尋找希望的缺口,卻在驚醒時,瞥見絕美的陽光。
    


Posted by 吉は笑顔を引っ at 18:27Comments(0)

2016年02月20日

を見せなさい



 えらい剣幕である。男の担任教師は、文太を教室へ連れに来た。担任から話を聞いた文太はきっぱり否定した。
   「そんなことはしていません」
 翔平の父親の目を見据えて言った。父親は文太に殴りかかろうとしたが、担任が中に入り止めた。
   「何かの間違いでしょう、高倉はそんな子ではありませんよ」
   「現に息子が泣いて打ち明けている」 
 これは翔平の復讐らしいなと、文太は思った。担任は、「それでは、こうしましょう」と言った。
   「翔平君にも来て貰いましょう」
 職員室を出て行こうとする担任に、翔太の父は声を掛けた。 
   「今日は学校をやすんでいる筈だ」 
   「念の為に見て来ましょう」
 担任は職員室を出て行った。翔平の父親は、憤懣やるかたない面もちではあったが、文太の毅然とした態度に圧倒されたのか、黙って担任を待った。文太は、担任の言葉が嬉しかった。今まで、学校の先生が自分を信じてくれたことはなかったからだ。

   「翔平君は来ていませんが、クラスの子供達が来てくれました」
 翔太の父親は、担任が他の生徒を連れてきたのが腑に落ちなかった。 
   「何の為に?」
   「昨日、高倉が携帯を返したときの事を証言するためです」
 三人の生徒が頷いた。
   「高倉君が、あれだけだめだと言ったのに、何故こんなことをすると怒って翔平君に携帯を返していました」
   「高倉君は、もう君とは口を利かないとも言っていました」
 別の生徒も証言した。
   「お父さん、常日頃お金を巻き上げていた生徒が、口を利かないなんて言いますかね」
   「息子が金を出すのを断ったからだろう」
   「それでは、すぐに知れてしまう携帯電話を買わせるなんてことをするでしょうか」
   「なんでも良いから、警察を呼んでくれ、話はそれからだ」
   「高倉君の将来がかかっています」
 なんとか穏便にという担任を制して、文太が口を開いた。 
   「先生、僕は構いません。呼んで下さい」
   「しかし…」
 近くのビジネスフォンの受話器を取り、文太が110番に掛けて担任に受話器を渡した。 

 派出所の警察官が自転車で駆け付けてきた。文太は警官に財布と言われ、差し出した。中を調べていたが、財布の中にはポチ袋くらいの小さな封筒が入っているだけだった。
   「これは?」
 お巡りさんが訊いた。
   「多分、お金だと思います」
   「多分って?」
   「まだ開けたことがないからです」  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 13:17Comments(0)

2016年01月12日

無事発見する


  

 何やら、自信がありそうに答えた。ここで奉行所のお調べに任せて、証拠なしで無罪を言い渡されては、必ずどこかの大店が犠牲になってしまうからである。
   「必ずお役に立てると思いますが、それには一つ条件がおます」
   「どんなことだ」
   「われわれ師弟の内、一人で宜しいので、盗賊が繋がれたお牢の前に四半刻ばかり居させて貰いたいのです」
   「それは叶わぬ、お牢の前に一般の者を入れることは罷り通らぬことである」
   「そうですか、では仕方が有りません、我々はここで引き揚げさせて頂きます」
 後のことは、奉行に任せて、亥之吉、三太、辰吉は戻っていった。

 それから三日後のことである。目明しが亥之吉を訪ねて福島屋へやって来た。捕らえた盗賊を拷問にかけたか、誰一人吐かなかったようだ。
   「亥之吉さん、お奉行がお牢の前に一人入れても良いと言っておられる、来てくださるか」
   「分かりました、では一番若い辰吉という、わいの倅を入れて貰いましょう」
 亥之吉は辰吉を呼び、何やら囁くと、辰吉は「うん、うん」と頷いて、目明しに付いて奉行所へ行った。

   「いえ、それはその…わいではなくて…」
   「あれだけの手柄を立てておいて、何と奥ゆかしい」
 麻で編んだ銭袋に入った銀百両を手渡された。上方で流通しているのは、金の小判ではなくて、丁銀と呼ばれる銀貨で、一両は六十匁(225g)であるとして、百両ともなれば、二十二キログラム以上の重さである。
   「うわぁ、こんなに頂戴してええのだすか?」
   「へえ、店の者、みんな亥之吉さんに感謝しとります」
   「ほんなら、遠慮のう頂戴しまして、有意義に使わして貰います」
 
 亥之吉は、受け取った銀六貫匁を三吉の鷹塾を建てるのに役立てようと言った。同じことなら、新築の建物にしてやりたいのだ。三太も辰吉も異論はなかった。

 それから更に十日後、江戸からお使者が十数人の護衛と共にやって来た。亥之吉、三太、辰吉の三人は、東町奉行所に呼び出された。
   「其方たちの働きで、盗賊が一網打尽に出来た、盗賊達が奪い盗って集めた八千両もことが出来て、幕閣のお歴々も、誰一人腹を切らずに済んだことを慶んでいると言うことだった。
   「そこで、江戸からお使者が報告に訪れて、其方たちに礼を言いたいそうである」
   「幕閣のお使者をご案内致しました」
 奉行が控える部屋の襖が静々と開かれて、二人の若いお使者が導かれて入って来た。三太がその使者を見上げて、「あっ」と、声を漏らした。
   「長坂清心さまと、清之助さまではありませんか」
 奉行が三太を咎めた。
   「今日のお二人は、お上のお使者ですぞ、三太、慎みなさい」
 だが、清心と清之助が三太の元へ走り寄った。
   「三太さん、お久しぶりです」
   「お父さまは、おかわりありませんか?」  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 16:28Comments(0)

2016年01月08日

現はなかったこと



 主人は、灘の横綱酒造に関わるお方と、女房に話したそうであるが、今、米の値段が上がっているのは米の相場を操っている複数の相場師が居る為だ。それは米そのものを買い貯めるたり、売り惜しみをしているのではなく、「株」と呼ばれる証券の遣り取りで値を吊り上げている。これから暫くは優纖美容米の値段が高騰する見込みなので、今「株」を買うと、直ぐに二倍、三倍に跳ね上がると薦められ、「試しに」と、五十両を出した。それが一ヶ月も経たぬうちに二倍に跳ね上がり、主人は百両近くを受け取った。
   「まだ、株の値段は上がるぞ」と、耳打ちされて、百両にもう百両追加して、その男に二百両を託した。一ヶ月後に四百両近くになって返って来た。
 妻の自分が必死に止めたが、主人は有頂天になり、さらに百両を足して、五百両をその男に渡してしまったが、それから一ヶ月経っても、二ヶ月経っても男から連絡は途絶え、主人は思い切って横綱酒造へ足を運んだ。
 そこで主人は唖然とさせられる事実を聞かされた。そんな男は優纖美容知らないと言われたのだ。事実、横綱酒造の主人以下全ての使用人に会わせて貰ったが、主人を騙した男は居なかった。
   「それで、ご主人は悲嘆に暮れて、首を括ったのですか」
   「はい、五百両も騙し盗られたと、生前、主人は悄気返っておりました」
 悲しみが蘇ってきたのであろう、妻の目に涙が光った。
   「ちょっと待ってくださいよ、そのお話に可怪しいところがおます」連続小説「江戸の辰吉旅鴉」というのを書いていて、「ツウと言えばカア」という表現を使ったが、江戸時代に「ツウカアの仲」なんて表だろう。

   「おい辰、喉がかわいたなぁ」
   「へい兄貴、ちょっと行って来ます」
 辰、駈け出して行くと、自動販売機で缶コーヒー「金の微糖優纖美容」を買ってきて兄貴に手渡す。皆まで言わずとも、今兄貴が缶コーヒー金の微糖を飲みたいと思っていることを辰は察知したのだ。

   「おい辰、さっきから若い女ばかりジロジロみてやがるなぁ」
   「別に…」
   「いいから、今から風俗へ行こうぜ」

 こんなのが、「ツーカー」の仲っていうのではないのだろうか。

 「ツーカー」の語源はなんだろうかと、検索をかけてみた。
  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 18:40Comments(0)

2015年12月21日

にお仕置きにな



   「済んまへん、お代官に会わせて貰えまへんやろか?」
 亥之吉は腰を屈めて下手に出た。
   「何の用だ」
   「この度お縄になった勝蔵さんたち三人のことで、お耳に入れたいことがありまして」
   「お前達の名は?」
   「大坂の商人、福島屋亥之吉と、その倅、辰吉で御座います」
   「暫くここで待て」
   「へえ、待たせて頂きます」
 一人の門番が屋敷内に入って行ったが、時経ずして戻ってきた。
   「お代官は会われるそうだ、付いて来い」
   「ご足労をお掛け致します」
 お代官は、門番程も偉ぶることもなく、ただの好々爺然として亥之吉父子を迎えた。
   「儂の耳に入れたいこととは、どのようなことですかな」
   「勝蔵、作造、文吉の三人は無実です」
   「ほう、実は儂も密告があり三人を捕らえたものの、どうしたものかと考えていたところだ」
 亥之吉は、何者かに造り酒屋「横綱酒造」を乗っ取られようとしていること、その為に勝蔵、作造、彼等を助けてきた文吉を罪に陥れて亡き者にしようと企んでいることなどを、具(つぶさ)に申しのべた。
 また、大坂で起きた相模屋での千両詐取事件、大坂の酒店主を詐欺に巻き込み、金を奪い絞め殺し、自殺に見せかけて死体を天井から吊るした一件、さらに酒店から詐取した銀貨とともに、店の金を奪って隠した件など、その繋がりを説明した。
   「酒店の店主は、自殺とされていますが、自殺でない証拠があります」
 亥之吉は、天井の梁に残された、店主が首を括ったであろうとされている縄に付いた血痕の訳も話した。
   「首を締めた縄を使って、天井に吊るしたのだな」
   「左様で御座います、相模屋で奪った銀も、酒店から奪った銀も、灘郷に持ち込まず、古店舗のどこかに隠しているのに違い有りません」
   「では、勝蔵の家から見つかった銀も、文吉の家から見つかった銀も、こちらで犯人が用意したものなのか?」
   「その通りだと考えます」
   「わかった、では大坂の奉行所に使者を送って、まず酒店の家探しをして貰おう」
   「あの店舗は、わたいが買うことにして手付(てつけ)を打っていますさかいに、存分に家探しをして貰ってください」
 一つ、亥之吉の推理を付け加えた。
   「古店舗の蔵に、幽霊が出ると噂を振りまいた者が居ます」
それは取りも直さず人々を蔵から遠ざけ、古店舗が売れないようにと考えた犯人の策だと考える。即ち、詐取した千両と、この酒店から奪った何某かの大金は、この蔵のどこかに隠されているに違いない。店主が蔵の床下か、壁に仕掛けを作っていたに違いないから、念入りに調べるように伝えてほしいと申し添えた。
   「それから、お代官さま、補えられている勝蔵たちは拷問をしないで欲しいのです」
   「すぐに解き放つことは出来ないが、そなたの証言に納得したから拷問はするまい」
   「有難うございます」
 偽装でよいので、捕らえた三人は唐丸籠で大坂の奉行所に連行されて、数日後ったと横綱酒造の人達に伝えてほしいと、これは真犯人を炙り出す手段になるので「是非お願いします」と代官に願い出ると、快諾してくれた。  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 12:43Comments(0)

2015年12月11日

れた親達に



 広い温泉で、三太はパチャパチャ泳いで遊んだ。
   「三太さん、泳ぎが上手ですね」
 お姉さんは、にこにこ笑って見ていてくれた。
   「疲れた、お姉ちゃん、膝に据わらせて貰ってもええか?」
   「はい、いいですよ」
 女が両足をくっ付けて屈んでcollagenいる膝に、三太は後ろ向きに座った。
   「お姉ちゃん、凭れてもええか?」
   「はい、どうぞ」
 三太は、なにやら背中をモゾモゾ動かしている。
   「どうしたの? 背中が痒ゆいの?」
   「へえ、背中に丸いものがコロコロ当たりますねん」
   「これ、私のお乳です」
   「へえー、何か固くなってきたような…」
   「あんた、本当に子供ですか? 大坂の’ちっこいおっさん’と違いますか?」
   「六歳の子供です」
   「よく分かっていて、やっていますでしょう」
   「いいえ、何も、わい痴漢とちがいますから」
   「分かっているから痴漢なんて言葉がでたのでしょ」
   「えへへ、ばれたか」
 三太、赤い舌をぺろり。
   「お姉さんねえ、男の人に裸をみせてお糖尿病飲食金を頂戴するお商売をしていますの」
   「ふーん」
   「大人なら二朱戴くところですが、あんたは子供やから子供料金の一朱に負けておきます」
三太は驚いた。三太を負ぶって番所まで来たオネエが、子供に悪戯をしては殺す、強奪はする、詐欺はする、実は札付きの悪党で、子供を殺された親達が出し合って、銀五十両の賞金が付いていたのだ。
 新三郎に心を制御され無抵抗であったが、凶悪犯のために亀甲に縛り上げ、役人の護衛を付けられて、代官所へ連行されることになった。賞金貰えるから、三太も付いて来いと言う。
   「わい、お金仰山持っとるねん、銀五十両なんて重いから要らん」
   「お前、子供やから五十両の値打ちが分からへんのやろ」
   「それくらい分かるわい」
   「ほんなら、貰っといて家に持って帰ってやれ、お母さん喜ぶで」
   「わいは旅の途中や、重いから要らんと言っているのや」
   「ああ、さよか」
   「ああ、さよかて、おっさんが盗ったらあかんで、子供beauty online shopを殺さ、大坂の三太からお線香代やと言うて、返してあげて」
   「誰が盗るかい、それより何で名前売るのや」
   「この先、何処で親達と逢うかわからへん、その時、わいのことを知っていてくれたら、只で泊めてもらえるやないか」  


Posted by 吉は笑顔を引っ at 11:53Comments(0)
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