2018年08月10日

ろ「真剣事がな感り越えてきた相手


フットボールの歴史上、19世紀に現在のスタイルのサッカーあるいはラグビーという競技が確立した当初、レフェリーは存在しなかった。問題が生じた場合には、両者のキャプテン同士が話し合って判断すればよい、という事と、そもそもジェントルマンあるいはスポーツマンは反則を犯さない、という紳士協定があった。
現代のサッカーで非常に残念な行為がある。「シミュレーション」と呼ばれる反則だ。ドリブルをしていたプレーヤーが、ディフェンダーに足を掛けられた素振りをして、ペナルティーキックを不当に得ようという、許し難い行為である。この様なプレーヤーは「フェア」でない。
大西氏は、「フェア」について、「『ジャスト』が基準に照らして判断を決める行為」であるのに比して、「自分がこれからやる行動がフェアであるかフェアでないかという、自分の人間性によってそれを判断して行う行動」であると述べている。
「ルール」を超えて、また「審判」を超えて、「その行為は人間としてきれいか汚いか」という判断基準を、スポーツマンシップは持っている。このような判断をできる人間性を磨く事も、スポーツのひとつの特質である。

<真剣>
「真剣」とは言うまでもなく、木刀や竹刀ではなく本物の剣である。「真剣勝負」とは、「真剣」を用いて闘う、命を張った闘争である。
山本常朝の『葉隠』に、「武士道と云うは、死ぬ事と見付けたり」という有名な一節がある。「死」を覚悟してこそ「生」を大事にして、一瞬を大切にし、それこそ真剣に生きる、と言う事だ。スポーツの真剣勝負には同様の危険性がある。だからこそ、全ての瞬間にベストを尽くす。常に緊張していなければならない。
大西氏もその点について、スポーツには「緊張の極度」があるから、「危険性とか恐怖というものをどう突破していくかという心構えも出来上がっていく」と述べ、社会生活においても何かにぶつかった時に「死を賭してでも突破していく何かを体得するのだ」、と述べている。

また大西氏は、真剣勝負にある「緊急事態」という事についても言及している。ピンチにせよチャンスにせよ、スポーツにはここぞという「緊急事態」があり、その時にキャプテンが具体的な指示を出して、全員が集中してその通り実行できるチームが勝つ、と述べている。そして、「緊急事態というものは、我々の行動のなかでいかに合理的に、いかに科学的に考えても、解決できない要素を非常に多く持っている。それを身につけるには、直接にそれに関与し、そのなかでいろんな訓練をして自分を鍛え上げていくより、他に方法はない」と主張し、スポーツを通じて、自らの体験をもって訓練される事が、人生においていかに重要かという事を述べている。
ひとつの勝負に対して、あるいは対戦相手に対して、さらには自分自身に対して、誓った目標に向けた、全力の闘い「真剣勝負」がスポーツにはある。怠る事なく、奢る事なく全てを出し切る。それが勝利への条件であり、真剣勝負を誓い合った相手への礼である。この礼を全うできた者が、スポーツマンシップという誇りある伝統精神を手にする事ができる。

<認める?尊敬する>
「認める」、言い換えれば「尊敬する」と言う事もできる。
スポーツのゲームにおいて、「フェアプレー」を通じて「真剣勝負」を闘いあった対戦相手だからこそ、そのプレーを純粋に認め、尊敬の念さえ抱く事ができる。
この場合の「尊敬」の特徴は「『お互いが』、フェアであり真剣である」事が重要だ、という条件を添えておきたい。つまり自分自身がまず「フェア」と「真剣」を実践し、その重さを感じているからこそ、それを同様に積んで来た相手に対して尊敬を抱き、認める事ができる。自分自身が「フェア」でなく、ずる賢く破った相手であれば、恐らく「敗者」として見下すであの苦労も分からないのである。逆に、お互いに「フェア」と「真剣勝負」を背負っている何かを感じる事ができれば、仮に直接の対戦をした相手ではなくても、認め、尊敬する事ができるものなのだ。

5.スポーツマンシップとは
<ラグビーの「ノーサイド」こそスポーツマンシップの真髄>
前節でスポーツマンシップの代表的な要素として、「フェア」「真剣」「認める」を提示した。これらの要素から考える、私なりのスポーツマンシップとは、一言でいうならば「ノーサイドの精神」と言う事ができる。ラグビーにおける試合終了を示す言葉だ。「サイドがない」という言葉の通り、敵も味方もない、さらには、勝者も敗者もなくなる瞬間である。お互いに相手の「フェアプレー」と「真剣勝負」を「認め」合う。「ノーサイドの精神」こそがラグビーの醍醐味であり、スポーツマンシップの真髄だと考える。

<アフター?マッチ?ファンクション>
そして「ノーサイド」に続く、アフター?マッチ?ファンクションが存在する。試合終了後、球場に隣接のパブでビールを酌み交わす。エールを交換し互いのプレーを讃える。両チームキャプテンより、相手チームのマン?オブ?ザ?マッチ(MVP)に記念品を贈る。場合によってチーム同士のペナント交換も行う。酒の場であるが敬意を示す意味で必ず正装で臨む。ネクタイにブレザー着用である。ちなみにラグビージャージに襟があるのは、昔、試合後ジャージ姿にネクタイをしてファンクションを行った名残だという説もある。


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Posted by 吉は笑顔を引っ at 18:46│Comments(0)とそれ
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