2016年08月23日

りますが四日


「医仙?のう、医仙?」
王妃様が私の顔を覗き込み、お声を掛けていたのに気付かなかった
「あ、すみません。ぼぉっとしちゃって…」
「良い、昨日は大変な目に遭ったと聞いておる。疲れが取れておらぬのであろう…無理をさせて申し訳なく…」
王妃様はそう言いながら目を伏せる

「あ、ち、違いますよ?昨日夜遅くに訪問者があった物で歐亞美創美容中心すから…ただの、寝不足ですから。本当にお気になさらずに…」
私がそう言った時、間違いなくチェ尚宮叔母様の眉毛が片方だけピクリと持ち上がる
「昨夜の件でお話でも御座いましたか?」
王妃様はとても心配顔でそう仰った。

当然、叔母様の前に座っていた王妃様にはその顔は見えて無かったのだけれど、この様子がちょっと可笑しくて笑ってしまった。

「医仙?何か、おかしい事でもありましたか?」
「あぁ、何でも有りません。本当にただの寝不足です、お気になさらずに。」
「でも…」
「昨日の訪問者は事件の事が分かって来たので、私に報告をしてくれたんです。本当にそれだけです。」
其処まで言うと少しだけ王妃様は安心したようでそれ以上は聞いては来なかった。

王妃様の部屋から帰る時チェ尚宮がコッソリ聞いて来る
「昨日報告に来たのは、あ奴ですか?」
「はぁ、まぁ、そうです…」
それだけ聞くと叔母様は溜息を一つ吐き、戸をそっと閉められた。

王妃様のお部屋から戻ると丁度お昼の時間で、この時間は他の皆と一緒にお昼を食べた。
この頃になるとちょっと昨日のあの人の気になるあの顔も忘れかけてた。

そう、あの顔。

何か言いたげで、それでも云わない感じのあの顔…
あの後、貴方は何を言おうとしたの?

忘れかけていたあの顔を思い出した途歐亞美創美容中心端、私はまた考え込んでしまった。

丁度おやつ時の時間
其処にまず警護を昼で交代して今は御休みの筈のトクマン君が満面の笑みでやって来た。



「あの者はどうも随分前から謀られておったようです。こう言う時の為の布石として。」
「…そう、それじゃあ随分前からなの?」
そう聞くと首を横に振って

「今回が初めてだったらしい。女の方は元々妓生の頃に持ち駒として買い上げられ、随分前から皇宮内の噂などを集めてはあの者の下に付いている高官に情報を流していたようです。…それこそ、もとは高官の娘だったのですが、忠惠王の怒りを買いその一族ごと落歐亞美創美容中心ちぶれてしまったようです。」
そう言うと少し哀しげな目をしてこの人は机の上の燈火を見る

「あの…チェヨン?」
あんまり見ない目をしていたものだからつい声をかけた
するとバンと机に両の手をつき急にこっちを見た
「さて、医仙、先程此処に来る前にトギに聞いたのですが…」

は!忘れてた!

約束の事…。
でも、大丈夫、このごたごたのお陰で私今日まで一回も間食して無い!
思わずガッツポーズしちゃったわ!

「何ですか?それは…しかし意外でした。貴女でもやれば出来るんですね。」
そう言って嫌ににっこり笑うのよ?
もう、心配して損した!

「私は出来るって言ったでしょ!見てなさい、このまま後間絶対食べないんだから!」
するとこの人ったらはははとそれは大声で笑うの。
もう信じられない。

「まぁ、その息です。明日からの警備の人数はそのままにな、恐らく貴女を狙う事は有りません。」
ハッキリそう言った。

「本当?大丈夫なの?」
「はい、王様に頼んで今回の視察、徳成府院君様にもご同行して戴く事に致しました。もちろん今回の視察に舎弟殿、舎妹殿、あと成院君様の御身体の事も御座いますので、クヤンガク殿にもご同行願いました。」

開いた口が塞がらない。
こんな事する?
驚きよ。



Posted by 吉は笑顔を引っ at 11:55│Comments(0)
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